ティーライフ、25年7月中間期決算 紅麹サプリ問題、ECモールの競争激化などが影響し減収減益
ティーライフ㈱(静岡県島田市、西上節也社長)はこのほど、2025年7月期第2四半期(中間期/2024年8月1日~25年1月31日)の決算短信を発表した(連結)。売上高は、前年同期比10.7%減の60億2,400万円、営業利益は、同9.4%減の2億2,000万円だった。
同社グループは、安定的かつ継続的な成長と企業価値の向上を目指し、「進化するウェルネス&ライフサポート企業」をビジョンとし、引き続き「Reborn!ver.2」をスローガンとした中期経営計画の達成に向け、各事業の拡大及び利益確保に取り組んだ。
前連結会計年度まで3つの報告セグメントで事業を展開してきたが、グループ経営の効率化を図るため、セグメントの範囲について経営管理区分の見直しを行い、従来、「卸売事業」及び「小売事業」に区分されていた事業を「ウェルネス事業」に統合、従来の「プロパティ事業」の呼称を「ロジスティクス事業」に変更し、報告セグメントを3つから2つに変更した。
ウェルネス事業として展開するテレビショッピング向けの販売では、主力のサプリメントに注力したほか、寝具等の新商品拡販に努めた。実店舗向け販売では、年末から平年並みに気温が下がったことにより季節商品の動きが改善。カタログ通販・EC分野向け販売では、顧客開拓の効率改善と販促規模の適正化に取り組んだ。また、米国向けEC事業や国内外の新規卸売先開拓といった今後の成長領域に積極的に投資した。
売上高は同11.5%減の55億7,000万円、利益は同23.7%減の1億3,100万円となった。同社では、昨年の紅麹サプリメントの健康被害問題によるサプリメント市場の縮小、ECモールの競合店増加に伴う競争激化、原材料費・配送費などのコストプッシュなどが要因としている。