ポップコーンで腸内環境を改善 ジャパンフリトレーが研究成果発表会開催
ジャパンフリトレー㈱(茨城県古河市、石辺秀規会長兼社長)はこのほど、ポップコーンによる腸内環境改善に関する研究成果の発表会を都内で開催した。「ポップコーンでサクッと腸活大使」に就任したタレントの小倉優子さんによるトークショーも行われた。
『マイクポップコーン』や『ドリトス』などのスナック菓子を製造・販売する同社は、ポップコーンの継続的な喫食によって便通や腸内環境の改善に関する研究成果を発表。新たに「ポップコーンLAB」プロジェクトを立ち上げ、今後も機能価値の研究を深めていくとした。
ポップコーンは全粒穀物のトウモロコシを膨化させた食品だが、他のスナック菓子との比較でも食物繊維が豊富だ。不溶性食物繊維も多く含まれることから、便の量を増やして排便を促し、腸内環境を整えるとされる。
そこで同社は、ポップコーンの摂取が健常者の便通および腸内環境に与える影響を調べるため、ランダム化並行群間比較試験を実施。男女44人(20~65歳)を対象として、低用量グループ(ポップコーン18.6g:食物繊維2.5g)と高用量グループ(ポップコーン37.1g:食物繊維5.0g)を設定し、4週間の継続摂取を行った結果、低用量グループ(食物繊維2.5 g) では便通が有意に改善、高用量グループ(食物繊維5.0 g) でも便通と腸内環境の改善が認められたという。
石辺会長兼社長は、「スナック菓子を食べるのに罪悪感を覚える方が約6割いるが、今回の研究結果から、ポップコーンは腸活にも役立つ体にもうれしいスナックであることが分かった。今後は『ポップコーンLAB』プロジェクトサイトから積極的に情報発信を行っていく」とした。

また、記者との質疑応答で同社開発部部長の伊藤政喜氏は、「ポップコーンに含まれるビフィズス菌の一種が善玉菌を増加させ、悪玉菌である慢性歯周病菌を減少させるところまでは分かっているが、その機序については今後の研究次第」と述べた。これに対してトークショーのゲストとして出演した早稲田大学ナノ・ライフ創新研究機構 規範科学総合研究所ヘルスフード科学部門長の矢澤一良氏は、「すでに機能性については確認されているので、そのメカニズムが明らかになれば、機能性表示食品としてのジャンプアップも可能」との見解を示した。
【堂上 昌幸】
(冒頭の写真:小倉優子さん(右)と矢澤一良氏、文中の写真:石辺秀規社長(右)と伊藤政喜部長)