機能性表示食品の24年市場規模 富士経済、前年比5%増の7,274億円見込む
機能性表示食品の2024年市場規模は前年比5.2%増の7,274億円が見込まれるという。市場調査会社の㈱富士経済(東京都中央区)が1日までに発表した。「市場をけん引してきた睡眠ブームが落ち着いたため伸びが鈍化する」も「市場拡大が続く」などと予測。特定保健用食品の市場規模も調査し、24年も引き続きの縮小を見込んだ。2,668億円にとどまるという。
発表では、機能性表示食品の表示する機能性(ヘルスクレーム)別の24年市場規模順位の見込みも示した。それによると、1位「脂肪(低減)」、2位「腸内環境×ストレス緩和×睡眠」、3位「膝関節」、4位「免疫機能維持」、5位「胃の負担軽減」。同社の調べによると、「脂肪(低減)」は、機能性表示食品制度スタート直後の2016年から24年まで1位が続いているという。
免疫維持機能の24年市場規模については、前年比25%増の410億円が見込まれるという。発表によると、調査は昨年11月から今年1月にかけて実施した。
【石川太郎】

(上の画像:富士経済の調べに基づく機能性表示食品及び特定保健食品の国内市場規模推移。同社の報道発表資料から)
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