2月の新規届出公開件数、累計88件 【機能性表示食品届出DB更新】4カ月連続で100件届かず
機能性表示食品の届出情報データベース(DB)の更新が2月28日にあった。受付公開された新規届出は23件(サプリメント3件、サプリ以外の加工食品20件、生鮮食品ゼロ件)と20件を超え、サプリ以外の加工食品が積み上がった。撤回届出に関する情報も更新され、前回同26日のDB更新時点から8件増加した。
先月のDB更新を振り返ると、回数としては計8回、公開された新規届出は延べ82件だった。ひと月当たりの新規届出公開件数が100件を下回るのは昨年11月以来4カ月連続。現在、昨年12月19日までに消費者庁へ提出された新規届出の公開が進んでいるものの、24年度の届出番号「J」シリーズの累計公開件数は1,000件に届いていない。最終的な公開件数は、前年度の1,433件を下回ることになりそうだ。
他方、撤回届出については、今年1月1日から2月25日までの約2ヵ月間で累計62件になった。直近2カ月(24年11~12月)と比べて140件強少ないとはいえ、1カ月平均30件超が撤回された格好。安全性に関する根拠情報として届出に活用されてきた「ナチュラルメディシンデータベース」の利用規約変更問題などを受け、昨年激増した撤回届出は現在、延べで約2,550件に上る。届出全体の約3割が撤回されたことになる。
3月が終わると、小林製薬「紅麹サプリ」健康被害問題を受けて規制を見直した改正機能性表示食品制度が、GMP義務化などの経過措置が適用される規定を除き、完全施行される。それに合わせて、届出に関する決まりを規定した告示が今月中旬にも公布される。また4月1日から届出DBが新システムに移行。DBを運用する消費者庁によると、新システムでは新たなIDは発行しない。そのため、事業者が届出などを行う際にはGビズIDの認証が必須になる。
【石川太郎】

25年2月のDB更新:【3日】大麦若葉由来成分で睡眠の質改善、東洋新薬が脳腸相関に着目
:【5日】届出商品名「フェムケアサポート」 ラフマ由来成分配合のサプリ
:【7日】PRISMA2020準拠、新たに3件 常磐植物、ラフマ等で届け出る
:【12日】バナバ由来成分に新ヘルスクレーム 筋肉量の低下抑制に寄与
:【14日】クロロゲン酸類にマテ葉由来が初 2020準拠で届出
:【20日】2020準拠SR、じわりと増加 一方で報告の質に対する指摘「丁寧に記載を」
:【26日】新規届出3件追加で計891件 前の年度に比べて勢いなく