雪メグ、乳製品の摂取量と血圧を研究 弘前大学との共同研究講座「ミルク栄養学研究講座」で
雪印メグミルク㈱(東京都新宿区、佐藤雅俊社長)はこのほど、健康ビッグデータ解析から、乳製品を多く摂取する人は収縮期血圧が低いことが示されたと発表した。
弘前大学(福田眞作学長)との共同研究講座「ミルク栄養学研究講座」で、今回、青森県弘前市岩木地区住民の牛乳を含む乳製品の摂取量と血圧に関して研究した。
同研究成果は、高血圧研究に関する国際学術雑誌「Hypertension Research」に掲載された(1月22日付)。
日本人成人を対象とした健康ビッグデータを用い、牛乳・乳製品摂取と血圧について分析。牛乳・乳製品摂取量と収縮期血圧および高血圧リスクの間に逆相関が認められたことで、日常的な乳製品摂取は、収縮期血圧を低く維持し、収縮期高血圧のリスクを低減し得ることが示された。また、110種類の血液検査結果より、その作用には乳製品に豊富に含まれるリンが関与していることも示唆されたという。
同研究は、岩木健康増進プロジェクトの健康ビッグデータを有する弘前大学COI-NEXT拠点の参画機関として実施した。
同社では、「ミルク栄養学研究講座」で、今後も健康ビッグデータ解析により、乳製品摂取と健康状態の関係を明らかにし、同社が強みとする骨や乳酸菌などの深耕に加えて、ミルクの新たな健康価値を研究するとしている。