健康食品の製造販売などを手がけるユーグレナ㈱（東京都港区、出雲充社長）は8日、50人程度の希望退職者を募集すると発表した。同社単体の全従業員（約240人）を対象に来月、募集する。退職日は原則3月末とし、特別退職金を支給する他、希望者に対して再就職支援会社を通じて再就職を支援する。費用として見込む約2億5,000万円は来期に特別損失として計上する予定だ。

　希望退職者を募る理由について同社は発表で、黒字体質を定着させるためには会社組織と事業構造の抜本的な改革が必要と判断した、と説明。不採算領域の撤退・縮小、コーポレート部門の圧縮のほか、強みなどを活用できる領域にリソースを集中させ、人員構成の適正化と人員効率の向上を図る。それによって、キューサイ㈱などの「グループ会社に依存しない収益成長を実現させる」としている。

　同社は、6期連続の連結営業赤字が続いていたが、2024年第3四半期連結決算は営業損益1億6,000万円の黒字。中期経営方針では、「原点回帰」、「バイオマスの5F＆両利きの経営」のほかに「黒字体質への転換」を掲げていた。

（冒頭の画像：ユーグレナ社のコーポレイトロゴ。同社ウェブサイトから）

関連記事：ユーグレナ、新執行体制へ移行　Co-CEO２人を中心に、執行役員陣も刷新
　　　　：ユーグレナ、化粧品ODM事業に進出　サティス製薬など受託製造企業3社を完全子会社化