飛躍・向上の1年に 【年頭所感】薬業健康食品研究会 北島秀明会長
新年あけましておめでとうございます。
皆様には、平素より当研究会の活動へのご支援とご理解を賜り、誠にありがとうございます。
当研究会は、医薬品、医薬部外品のみならず、いわゆる「健康食品」等の製造開発や販売の業務を取り扱っている事業者が中心になって設立された団体であり、今年は42年目を迎えます。
基本な考え方は、Evidence Based Nutrition(以下、「EBN」)であり、「EBN」を基本として、医薬品開発のノウハウを生かして、いわゆる「健康食品」での「安全性」・「製品品質」・「有効性」の必要性を追求し、生活者が安心して使用できる商品と分かり易い情報提供に努めてまいります。
昨年は小林製薬の紅麹事案が生じたことにより、いわゆる「健康食品」に係る消費者の認識や行政対応が大きく変わりました。
消費者庁は機能性表示食品を検証するための検討会を実施し、1)健康被害の情報収集、行政機関への情報提供の義務化、2)製造管理及び品質管理、3)機能性表示食品に関する情報提供の在り方に関する報告書を作成しました。また、食品表示法に基づく食品表示基準の一部を改正する内閣府令を公布し、錠剤・カプセル剤等食品の製造加工等におけるGMPに基づく製造管理規定や健康被害の情報提供を義務づけました。
厚生労働省は食品衛生法に基づく食品衛生法施行規則の一部を改正する省令を公布し、健康被害発生の未然防止及び拡大防止を図るための健康被害事例の情報提供を義務化しました。この行政の施行については、当研究会が常日頃から行っています「EBN」に繋がるものです。今後も、消費者のための情報収集と分かり易い情報発信を行っていきます。
今年もメンバーが一丸となり、「飛躍」・「向上」の1年としますので、よろしくお願い申し上げます。