危険ドラッグから指定薬物検出 ネット販売の2製品、東京都が買上調査
インターネットに流通する危険ドラッグから指定薬物が検出された。東京都がきのう9日、発表した。
東京都がインターネットで販売されている危険ドラッグの試買調査を行ったところ、2製品から医薬品医療機器等法で指定する指定薬物を検出した。
販売されていたのは、『マジックマッシュルームanalog』(カプセルタイプ)と『DMT analog リキッド 超特濃 ver.』(液体)の2製品。
前者からは1カプセル当たり10㎎の「4-OH-MET」を検出。後者からは、1本につき「5-MeO-DMT」47mgを検出した。
これらの化合物はそれぞれ、麻薬の「サイロシン」と「N,N-ジメチルトリプタミン(DMT)」と化学構造が類似しており、類似の作用を有する可能性がある。4-OH-METは、2015年(平成27年)3月25日に、5-MeO-DMTは07年(平成19年)2月28日に指定薬物に指定されている。「指定薬物」を含有している製品は、製造・輸入・販売はもとより、所持、譲り受け、使用も厳しく規制されている。
都では、上記製品の所持者に対し、使用することなく速やかに住所地の「都道府県薬務主管課」へ申し出るよう呼び掛けている。