山笠太郎の健康管理とほほ日記 ~不摂生な私が25年もスポーツクラブに通える理由~(16)【東京編(3)】
スポーツクラブ「ザップ」スタッフ紹介の巻、その前に…
不思議なもので東京本社に戻るとスポーツクラブ通いが億劫になった(汗) …ぶっちゃけどうも東京本社の雰囲気に馴染めず、そのストレスのはけ口がキャバクラを中心としたフーゾク通いになってしまったのが最大の要因であった(苦笑)。きっかけは、美形でグラマーなのに「男前」、しかも手が付けられないほどの大酒飲みのキャバ嬢ユカとの偶然の出会いからであった。
今振り返ってみるとユカと遊んだ数年間は2人して(時々キャバクラオーナー含む…笑)池袋~歌舞伎町界隈を豪快に飲み歩き、何ともスリリングな夜遊びの日々でもあった…(苦笑)
ザップはオープンがAM8時30分~と、当時としては早かった。実は早起きも得意な?小生。そんな訳でスポーツクラブ通いは週末の土日、朝一で!と決め、何とかそこはかろうじて踏みとどまったのだった。冷汗ではなく(笑)健全な運動で汗を掻く気持ち良さとか筋トレでバンプアップしていく楽しさにプチ目覚めたのも大きかった。
さて、ここで、当時小生が大変お世話になったザップのトレーニングエリア担当の個性的なスタッフの面々を紹介しよう…小生が知る限りザップは常勤スタッフが3名であとは随時パートタイム的に複数のスタッフが存在していた。
会員に手を出す色白マッチョに漫画家志望の格闘技オタク
チーフは九州(熊本)訛りが強烈で、早口になると何喋っているのかサッパリ分らなくなる黒縁眼鏡にスポーツ刈り、見た目同様めっちゃ真面目な色白マッチョマン太田尾さん。奥さんは元会員さんで、掟破りの?会員さんとくっついちゃったっていう典型的パターン。オフタイムや休憩中には2リットルのミネラルウォーターのペットボトルを携え、誰よりも(苦笑)一所懸命熱心に筋トレに取組んでいる姿が印象的だ。
そんな太田尾さんが筋トレ中の小生に唐突に話しかけてきた事があった…「山笠さん、アメリカ製の筋肉増強系ってヤバイっすよ。ボク、どんなものか輸入で取り寄せてみて試しに飲んでみましたけど1週間で気持ち悪いくらい筋肉がついてきてですね、怖くなってやめました…あれはヤバイっすよマジで」と…。
さて次なるスタッフは生まれも育ちも福岡県人、なぜか漫画家志望で格闘技好き=格闘技オタク、漫画家の夢が捨てきれず会社を辞めてまでして東京に上京し、取り敢えずザップで働いて食いつないでいる身長185㎝のゴッツい宮原クン。柔術の有段者を目指し道場にも熱心に通っている。しかしながら元来気が優しい性格=イイ奴過ぎて仮に総合格闘技選手を目指すとしても本人的にもビビリ気味に「ムリだ」と自覚していた。
宮原クンには宮原クンとの「格闘技談義」を楽しみにザップに通ってくる格闘技オタクの会員さんが2名ほどいた。この格闘技オタクの面々が来ると長い時で1時間はボソボソと暗い感じで格闘技談義に花を咲かせていた。さすがの宮原クンも業務時間中だけに、お話しが長くなるとボチボチ話しを切り上げねば、と…少し困ったちゃんな顔になっていった(笑)その光景は端から見ていて笑えた。と同時に「おいそこのオタク!少しはトレーニングせ~やぁ」と心の中で毒づく太郎ちゃんがいた…(笑)
健康美の「盛山ちゃん」に遠い目の太郎
そして唯一の女性スタッフは、その健康美が眩しい盛山ちゃんだ。高校時代は陸上部。まだ二十歳そこそこのピッチピチなお嬢さんは性格も素直で実に良い子だ。ついつい悪い虫がつかないように…と守ってあげたくなるような健康的なお嬢さんであった。
小生がクロストレーナーで汗びっしょりになっていると「山笠さんすごい汗…頑張りますね」と声を掛けてくれる優しい娘さんだ。オジサンはコロッと騙されちゃう…(笑)
そんな盛山ちゃん、小生がいつも通り大汗を掻きながらクロストレーナーをやっていると突然「あのぉ…山笠さん大変お世話になりました。あたし今週でザップ辞めることになりまして…」
「ええ~っ、で、ど~されるの?」
「前々から色々考えてまして、このまま甘えた環境に居たのでは成長はないな、と思いまして、あの…ちょっと具体的には言えないのですけれど勉強ももっとしなければならないですし、大手のスポーツクラブに移ることにしました」
実は仕事の悩み(もしかして恋愛問題?)を抱えていた盛山ちゃん。更なる成長のため、次なる人生のステージへと静かにザップを去っていったのであった。
(つづく)
<プロフィール>山笠太郎(やまがさ たろう)
三無主義全盛の中、怠惰な学生生活を5年間過ごした後、運良く大手食品メーカーに潜り込む。健康食品事業部に配属され、バブル期を挟み10年。その間に健康食品業界で培った山笠ワールドと言われる独自の世界観を確立。その後社内では様々な部門を渡り歩き47都道府県全ての地に足を踏み入れる事となる。