ニップン、売上高3%増 25年3月期第2四半期決算短信発表
㈱ニップン(東京都千代田区、前鶴俊哉社長)はこのほど、2025年3月期第2四半期決算短信(24年4月1日~9月30日)を発表した(連結)。売上高は、前年同期比3%増の2,049億900万円、営業利益は、同4.6%減の105億2,400万円だった。
同社グループは、経営理念「人々のウェルビーイング(幸せ・健康・笑顔)を追求し、持続可能な社会の実現に貢献します」の下、企業価値の持続的な向上に努めている。
㈱刀(森岡毅代表)との協業により強化したマーケティング戦略の下、引き続きオーマイプレミアムブランド(乾燥パスタ・冷凍パスタ)の販売拡大に取り組んだ。また、成長戦略の拡大に向けた取り組みとして、7月に海外事業におけるASEAN地域での供給体制を盤石なものとするため、ベトナムにNIPPN Vietnam Company Limitedを設立した。また、9月に冷凍食品の今後の需要拡大を見据えて供給体制の増強を図るため、㈱畑中食品(鹿児島県出水市、畑中宗洋社長)の第三者割当増資を引き受け、連結子会社化することを決定した。
製粉事業は、昨年10月に外国産小麦の政府売渡価格が引き下げされたことに伴う価格改定の影響により、売上高は同96.4%の604億8,300万円、営業利益は同95.8%の43億7,400万円だった。
食品事業は、業務用食品については、外食需要の増加やインバウンド需要の拡大等で売上は前年を上回った。家庭用食品については、マーケティング戦略の強化による冷凍パスタの販売数量伸長、1食完結型のトレー入り「よくばり」シリーズ、「いまどきごはん」シリーズ等の販売数量が堅調に推移したことから、売上高は前年を上回った。これらの結果、同事業の売上高は、同105.8%の1,196億2,000万円、営業利益は、同89.3%の49億円だった。