ライオン、スマホアプリでフェムケア 『CoCoRe』を使用した実証事業を開始
ライオン㈱(東京都台東区。竹森征之社長)はこのほど、経済産業省の令和6年度「フェムテック等サポートサービス実証事業費補助金」の採択事業として、スマートフォン用Webアプリケーション『CoCoRe』(ココリー)を使った実証事業を開始したと発表した。
同実証事業では、女性の健康施策に取り組む、㈱杏林堂薬局(静岡県浜松市、小河路直孝社長)、シミックホールディングス㈱(東京都港区、中村和男社長)、日本特殊陶業㈱(愛知県名古屋市、尾堂真一社長)の協力を得て、女性社員を対象に実施する。
『CoCoRe』は、PMSや更年期などにおけるイライラや落ち込みといった心の不調に悩む女性向けのアプリで、働く女性の「考え方のくせ」を変え、不調の改善を図ると同時に、働き方に対する前向きな気持ちへの切り替えや幸福度の向上を目指すというもの。女性特有の心の不調の中でも、特に働く女性の労働生産性を損なう原因となっているPMSや更年期時などに焦点を当てる。
不調の要因のうち、これまで有効な解決手段が提供されてこなかった個人の気質である「考え方のくせ」の改善に着目し、ACT(Acceptance&Commitment Therapy/アクセプタンス&コミットメント・セラピー)という認知行動療法に基づくセルフケアプログラムを実践できる同アプリを使用する。
同アプリを日常生活の中で週3日以上12週間利用してもらい、利用前と6週間ごとのアンケートにて調査し、心の不調の改善と、それによるキャリア意識の向上、WHO-HPQ(WHO Health abd Work Performance Questionnaire)を使ったアブセンティーズム(心身の不調による欠勤)、プレゼンティーズム(心身の不調による出勤時の生産性低下)の評価、主観的・協調的幸福度の質問票で幸福度の低下防止、向上について確認していくという。