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山笠太郎の健康管理とほほ日記 ~不摂生な私が25年もスポーツクラブに通える理由~(15)【東京編】

俳優・浜田五郎(仮名)さんの巻

 ザップに入会して間もない頃、直行直帰の商談が思いがけず早く終わり(苦笑)PM5時前にザップへ到着(笑)その日はどんよりとした曇り空がやけに印象的な1日であった。

 個人タクシーの運転手さんの会員さんで、ムキムキのボディビルダーでもある推定50代のオジサンが、更衣室の鏡の前で全身黒光の見事に仕上がった?ボディをグワーッとポージングしているのを横目に、小生はそそくさとトレーニングウェアに着替え、エアロバイクで汗を流していた。

 すると「こんにちは~」とインドアテニススクールに通っていそうな会員さんぽい(微妙)男性スタッフがにこやかに話しかけてきた。

 聞くところによるとバイトスタッフだそうで、今月で辞めるのだという。

 この30代半ばを過ぎた男性スタッフは「初めましてこんにちは笑」の小生に、こちらが聞いてもないのにあれやこれや自らの身の上は話をし始めた(笑)どうやらフリーター・・・ぶっちゃけ売れない役者の様だ(汗)。

 某大学芸術学部出身で学生時代に剣劇の世界に目覚め、卒業後は新国劇等々、時代劇の舞台俳優を目指し今日に至ったのだという。小生が知る限りこーゆー売れない役者や歌手ってぇのはバイトで食いつなぐかヒモになって見果てぬ夢を食いつぶして生きてゆくのが世の常だ(汗)

 舞台共演で顔見知りとなったベテラン俳優がザップの会員さんだったというご縁でスタッフとして働くようになったのだという・・・。

 「なる程…そーなんですかぁ」

 「ご存じですよね、俳優の浜田五郎(仮名)さん…ここの会員さんですよぉ」

 「そんな有名人がザップに来ているとは知りませんでしたよ…」

 と小生、浜田五郎(仮名)と言われても実は「ハテナ?」と今イチピンと来なかったが、そこは日頃より営業で鍛えた愛想笑いと超C調な受け答えでしのいだ(汗)

 後日、昭和一桁生まれの母親に尋ねると「そうそう、浜田五郎(仮名)ってあの辺のマンションに住んでいるって話よ、うちの前の交差点でもよく見かけるわよ」

 よくよく聞いてみると浜田五郎(仮名)氏は母親と同世代。昭和20年代~30年代にかけて銀幕のインテリ系2枚目スターとして活躍し、その後、脇役として舞台やテレビへと活動の場を広げ、幅広く活動していたのだった。

 小生なりに出演作品を調べてみると「あぁこの役者さんかぁ…居たなぁ…見たことあるわ」程度な感覚。小生が30代の頃まで度々テレビドラマや時代劇や様々な研修ビデオ(笑)でお見かけする役者さんであったのだ。

老いに抗うことは出来ない、のか

 小生が初めて実物の浜田五郎(仮名)氏をザップでお見かけしたのはそれから程なくした土曜日のトレーニング中であった。

 フリーウエイトスペースでしばしば散見される(苦笑)オラオラモード全開のマッチョ系あんちゃん達とは一線を画して…静かに、そして微笑みをたたえ、さり気なく現われたのであった。

 その姿は70歳位のスタイルが良く端整な顔立ちの紳士風=素敵なシニア、であった…しかしながらトレーニング目線で見るとその佇まいは程よく筋肉の鎧をまとったアスリート体型だ。小生と違い足も長い(苦笑)

 まさにテレビで毎日しつこいくらいにガンガン流れてくるプチドキュメンタリー仕立ての健康食品のテレビ通販CMに登場してもおかしくない(笑)現役シニアアスリート体型そのものであった。驚くべき事に70代になってもベンチプレスで100キログラムを余裕で上げて見せていた。

 そんな浜田五郎(仮名)氏も70代後半頃から急速に老け込んでいった。年に数回しかお見受けしない程度になっていたが、その度に「あれっ?」と老化を感じさせたのであった。

 数年前の事だ、偶然チェックしていたネットニュースにて浜田五郎(仮名)氏が80代後半でお亡くなりになられたという訃報に接する事となる…死因は老衰だと言う…合掌

 人生100年時代が到来と言われて久しいが、小生が敬愛する俳優・高倉健の訃報の際もそうであったが「人間の寿命とは…そして健康寿命とは…」を改めて考えさせられたのである。ただし「そこに健康食品が果たす役割・使命は…」などと野暮な事はゼッタイ言うまい…(苦笑)
 

(つづく)

<プロフィール>山笠太郎(やまがさ たろう)
三無主義全盛の中、怠惰な学生生活を5年間過ごした後、運良く大手食品メーカーに潜り込む。健康食品事業部に配属され、バブル期を挟み10年。その間に健康食品業界で培った山笠ワールドと言われる独自の世界観を確立。その後社内では様々な部門を渡り歩き47都道府県全ての地に足を踏み入れる事となる。

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