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JADMA、会員の小林製薬を処分 除名に次いで重い「改善勧告」、再発防止の徹底求める

 通信販売の業界団体、(公社)日本通信販売協会(梶原健司会長。以下、JADMA)はきのう8日、会員企業の小林製薬㈱(大阪市中央区、山根聡社長)に対して改善勧告処分を行ったと発表した。

 小林製薬が販売した「紅麹サプリ」をめぐる健康被害問題で、同社は食品衛生法違反による行政処分(回収命令)を受けたこと、また、消費者への注意喚起や製品自主回収の判断が遅れて「重大な社会的影響」を与えたことが理由だという。製品回収などの判断を速やかに行うよう社内体制を整備し、再発防止を徹底するよう勧告した。

 JADMAの規則では、改善勧告処分は除名処分に続く重い処分。小林製薬に対し、再発防止のための改善計画を今月末までに提出するよう要請した。

 会員企業に対する今回の処分についてJADMAは「協会の指導監督のもとでの自主的な改善を迅速に行うことを目的に、改善計画の策定およびその実施状況の報告を求め、小林製薬の通販事業への社会的信頼を回復できるよう再発防止の徹底を要請するものだ」としている。

 処分を発表する文書には、今後、十分な対応が見られない場合は「より重い処分も検討せざるを得ない」と付記。再発防止の徹底が不十分であれば、除名処分もあり得るとした。

 小林製薬は、通販企業主体のJADMAの他に、健康食品関連企業が所属する、複数の業界団体の会員にもなっている。同社所属の業界団体が、健康食品市場全体に打撃を与えたと推定される一連の問題を受け、同社を処分するのは今回が初とみられる。

(冒頭の写真:紅麹原材料を製造していた小林製薬の旧大阪工場)

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