100%久米島海洋深層水を化粧品に 【九州・沖縄】ポイントピュール、化粧品OEM・ODM受託で多品種少量生産を実現
㈱ポイントピュール(沖縄県島尻郡久米島町、大道敦社長)は、沖縄県久米島町で2001年に創業した化粧品OEM・ODMメーカー。昨年20周年を迎えた。久米島の自然の恵みに囲まれた環境で製造しており、安全性・生産性・衛生面などで良質な化粧品を作るための品質管理を徹底している。環境問題も視野に入れた新しい素材・技術の向上にも積極的に取り組んでいる。市場のニーズをいち早くとらえ、次の一手を常に提案する。
20年間で350社以上上の化粧品製造を受託
同社は、小ロット製品のほか、サンプル品やトライアルキットの製造も可能で、コストパフォーマンスに優れた多品種少量生産を実現している。生産ラインは、GMP基準に準じた設備を採用。商品は、クリーンな生産ラインで充填した後、厳しい品質検査に合格したものだけが梱包・出荷される。また、医薬部外品の育毛剤をはじめ、シャンプーやトリートメントなどの商品開発を行い、OEM商品の製造も行っている。
また同社は、19年3月に、一貫した製品・サービスを提供し、顧客満足を向上させるためのマネジメントシステムに関する国際規格「ISO9001(品質)」の認証を取得。厳格なトレーサビリティを基盤とした原因究明や問題解決・改良を行っている。
久米島海洋深層水で差別化を提案
同社は、全ての化粧品のベースとなる水に、久米島の沖合2.3km、水深612m からくみ上げられる久米島海洋深層水を使用している。沖縄県海洋深層水研究所に隣接しており、水は研究所から直結したパイプラインで外気に触れることなく取水される。取水された海洋深層水は、水・塩・ミネラルに分けて精製された後、化粧品の原料として使用される。同社では、久米島海洋深層水使用による商品の差別化を提案している。
市場のニーズをいち早く察知
同社では、クライアントファーストで、常に市場のニーズを先取りした提案を行う。コロナ前の1年間、沖縄県には1,000万人の観光客が訪れた。同社は、その観光客を受け入れるホテルに対して、いち早く天然由来のシャンプー、トリートメント、ボディーソープなどのアメニティを提案すべく準備を進めた。アフターコロナを見据え、エビデンスも取得し、自信をもって提案できる準備ができているという。
その他にも、コロナの影響で同社の主要取引先であるエステサロンや美容院などが、大打撃を受けることが予想されたため、早い段階から通販事業者への提案を強化した。その結果、ほとんど影響がなかったどころか、新たに通販ビジネスに参入を検討する事業者や、通販で少しでも特徴があり他との差別化を図りたいと考えている事業者から、新規の問い合わせが増え、業績を伸ばした。
また、国内培養「ヒト幹細胞エキス」を配合した商品が依然好調に推移しており、台湾など海外からの相談も多く来ているという。さらに同社では、次世代の機能性成分として注目を集めている「NMN」に関して、クリームや美容液などに配合するためのコーティング技術の研究を進めている。
マーケティングを強化
同社は2020年4月に、沖縄本島の北谷町にモニターができる店舗を開設した。さらに昨年3月には、那覇の国際通りに4店舗目をオープンした。OEM事業者はあまりやらないが、あくまでもマーケティングを主目的としている。取引先に提案するにあたり、自らがテストを行い、売れる商品を自信を持って提案する。観光客も多いエリアのため、県内外の消費者の声を拾うことが可能だという。
また同社では、クライアントからの期待に応えられるよう、数年以内に沖縄本島に新工場を計画している。
<COMPANY INFORMATION>
所在地:沖縄県島尻郡久米島町字真謝486-12(本社)
TEL:098-896-8701
お問い合わせ:https://pointpyuru.co.jp/contact2/
URL:https://pointpyuru.co.jp
事業内容:化粧品OEM製造、クレンジング・化粧水など基礎化粧品の製造