（国研）医薬基盤・健康・栄養研究所（東京都新宿区）は30日、素材情報データベースに「黒酢」に関する有効性情報を追加。黒酢飲料で肉体的疲労感と起床時の肩こりが改善したとする

　運動習慣のない日本人成人19人（30～45歳）を対象に二重盲検クロスオーバー無作為化プラセボ対照試験を実施。血清クレアチンキナーゼ（CK）のレベルを測定した。倦怠感は、VASとエルゴメーターを使用して運動前、運動直後、運動後30分と60分、就寝時、覚醒後の翌朝に測定した。
　黒酢13.6 g含有飲料（酢酸666.0 mg含有）を1日1本、7日間摂取させたところ、低酢酸黒酢飲料（酢酸54.8 mg含有）に比較し、疲労度評価指標（VAS）8項目中2項目（運動30分後および就寝時の肉体的疲労感、就寝時および起床時の肩こり）で改善が認められた。

　一方、1項目（運動直後の爽快感）ではプラセボ群に比較し改善の程度が低く、そのほか5項目に影響は認められなかったという。