栄養成分表示の義務化などを柱とする食品表示法が1日、完全施行となる。2015年に運用が始まり、今年3月末までの5年間を経過措置期間としてきた。

　食品表示法は栄養成分表示の義務化、アレルギー表示のルール改善、表示レイアウトの改善、製造所固有記号制度の改正などがポイント。従来の表示ルールから大幅に変わるため、消費者庁では過去5年間、全国で説明会を開いて周知してきた。

　また1日から、消費者庁は機能性表示食品の「事後チェック指針」の運用を開始する。事後チェック指針では、機能性に関する科学的根拠と広告のあり方について、多数の具体例を挙げて説明している。届出者の予見性を向上させて、届出後の問題発生を未然に防ぐ狙いがある。

　アカデミアが科学的根拠の妥当性を判断する業界側の「第三者機関」については、現在、関係団体で設置に向けた準備を進めている。