非変性Ⅱ型コラーゲンに「次世代型」 龍泉堂、「NEXT-Ⅱ」開発 関節ケア素材として発売へ
㈱龍泉堂(東京都豊島区、塩島由晃社長)がサプリメント・健康食品原材料の新製品として関節ケア素材を発売する。
発売するのは、機能性表示食品の機能性関与成分としても利用されている非変性Ⅱ型コラーゲンを規格した鶏軟骨抽出物で、製品名は「NEXT-Ⅱ」。「次世代型非変性Ⅱ型コラーゲン」(同社の登録商標)として打ち出す。
2007年に原材料販売を開始し、現在、機能性表示食品対応素材として展開している非変性Ⅱ型コラーゲン含有鶏軟骨抽出物「UC-Ⅱ」の拡販を進めると同時にNEXT-Ⅱを併売することで、非変性Ⅱ型コラーゲンの市場拡大につなげる。
「UC-Ⅱ」と同様に機能性表示対応素材として展開
7日、同社が都内で開催した学術セミナーの中で、塩島社長が明らかにした。
新製品も「UC-Ⅱ」と同様に、機能性表示食品対応素材の位置づけで販売していく方針。日本人を対象にした臨床試験(RCT)および安全性試験(過剰摂取試験)を実施したこと、それぞれ論文掲載を終えていること、消費者庁への届出資料の提出を先ごろ行ったことなどを、セミナーに参加した業界関係者に伝えた。
表示する機能性の科学的根拠として、非変性Ⅱ型コラーゲンの研究レビュー(SR)を届け出ており、届出が公開され次第、届出サポートを開始する。
この新製品を配合した機能性表示食品では、ひざ関節に対する機能性に加え、新たに、歩行機能や腰に及ぼす働きを訴求できるようにしたい考えも示した。こうした複合的なヘルスクレームを「UC-Ⅱ」と同様の摂取量、1日あたり40mgで行えるようにする。
選択肢を広げ「市場拡大につなげる」
「UC-Ⅱ」との違いは、非変性Ⅱ型コラーゲンの含有量や加工国などで、含有量については8%以上(ELISA法)で規格した。このELISA法による非変性Ⅱ型コラーゲンの定量方法は、同社で独自に確立。論文にまとめ、今年、査読付き誌に掲載されたという。加工国は台湾となる。
塩島社長はセミナー後の取材に、新製品について、「10年前から開発を進めていた。(米国で製造されるUC-Ⅱの)調達がかなりタイトになった時期があり、危機感を抱いたことがきっかけ。『NEXT-Ⅱ』を通じ、非変性Ⅱ型コラーゲンの選択肢を広げ、市場の拡大につなげていきたい」と述べた。
(冒頭の画像:龍泉堂が取り扱う非変性Ⅱ型コラーゲンの製品ロゴ。下が新製品)
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