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鈴木宣弘東大教授のフェイクを斬る! 「続・おいおい鈴木君」を特集~農業経営者

 ㈱農業技術通信社(東京都新宿区、昆吉則代表)が発行する月刊誌『農業経営者』10月15日発売号で、特集「続・おいおい鈴木君」が掲載された。
 これは、東京大学大学院農学生命科学研究科教授の鈴木亘弘氏が、食品に関するフェイク情報を発信しているとし、同誌が5月号で「鈴木宣弘東大教授の放言を検証する」として組んだ特集の続編だ。

文春、FSINの指摘に沈黙守る

 同教授は今年1月に発売された月刊『文藝春秋』(2月号)に「遺伝子組換え食品の恐怖」を掲載した。3月号には、同誌の特集「日本の食が危ない!」にゲノム編集食品などが危険だとする記事を約30ページに及び寄稿していた。さらに、4月15日に食の安全・監視市民委員会(佐野真理子・山浦康明共同代表)が開催した「総会記念講演会『私たちの食が危ない!~自給率を高めるために』」では、同氏が講師として登壇し、資料を交えて90分の講演を行っている。

 鈴木教授の発言に対してはこれまで、多くの誤り、裏付け不足の事実誤認が見出されるとして食品安全情報ネットワーク(FSIN)が再三、指摘してきた。『文藝春秋』2月号の発言に対しても文藝春秋社に訂正を求めたが、同社は沈黙を守ったままだという。

 『農業経営者』5月号では、文藝春秋4月号に掲載された『日本の食が危ない!』に対し、農業ジャーナリストの土門剛氏、キャノングローバル戦略研究所の山下一仁氏、農と食に関する情報のファクトチェックを行なっているAGRI FACT編集部が厳しく批判。鈴木教授の農業政策をめぐる誤解についてつぶさに検証していた。

鈴木氏の発言は虚偽、三流週刊誌の受け売り(唐木氏)

 そして今回、「続・おいおい鈴木君」では、鈴木教授の大学の先輩にあたる東京大学名誉教授の唐木英明氏が執筆、鈴木氏の放言をたしなめている。唐木氏は、食品安全情報ネットワーク(FSIN)の共同代表も務める。
 同氏は、文春2月号に寄稿した鈴木教授の見開き2ページの小論に6つの誤りを指摘。農業経済学の専門家である鈴木氏が、専門違いの食品安全について発言していることの大部分は「虚偽であり三流週刊誌の受け売りでしかない」と論難。さらに、「明らかな虚偽を広める行為は東京大学の品位を著しく傷つけるだけでなく、そのような内容の講義を行っているのであれば学生に誤った認識を植え付けることになる。このような教育上の重大な問題を東京大学はなぜ放置するのだろうか。鈴木君が所属する農学部キャンパスには東京大学食の安全研究センターがあり、リスクコミュニケーションの研究と教育を行っている。このセンターが率先してこの問題に対して声を上げることが求められる」と大学側の姿勢にも言及している。

唐木氏、文藝春秋総局長にも苦言

 また、FSINの訂正要求を無視し続け、さらに3月16日発行の編集長ニュースレター(Vol.15)で鈴木教授のレポートを絶賛する、「文春砲」の生みの親でもある新谷学文藝春秋総局長に対しても苦言を呈している。
 「新谷氏は鈴木君が流すフェイクニュースを何の検証もせずにそのまま信じてしまい、その拡散に手を貸すというジャーナリストにあるまじき大きな誤りを犯したのだ。これで文藝春秋がFSINの訂正要求を無視する理由がよく分かった。かつての文藝春秋を私は信頼できる情報源と思っていたのだが、いつの間にか週刊誌並みの記事を載せるようになり、しかも記事の責任をとらないという堕落ぶりを見せつけられたことは残念である」

 実はこの間、ウェルネスデイリーニュース編集部も文藝春秋社に対して、「事実関係の確認」、「訂正文の掲載の有無」、「鈴木教授への対応」などについて何度も質問状を送付したが、今日まで回答はない。木原誠二幹事長代理の妻の元夫の不審死事件、ジャニー喜多川氏による性加害事件など、文春砲を連発し続けることで社会に一石を投じている同社だけに、自ら襟を正すことのない姿勢には首を傾げざるを得ない。

【田代 宏】

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