都内で農産物の原産地表示調査 185店舗のうち表示率90%未満が2店舗
東京都は、食品表示法 に基づく食品表示が適正に行われているかどうか、都内店舗の実態調査を実施した。185店舗、1店舗当たり10品目を対象に、7月12日~26日まで、93人の調査員が調査した。対象品目は、「アスパラガス」、「オクラ」、「キャベツ」、「たまねぎ」、「チンゲン菜」、「ほうれん草」、「レタス」、「桃」、「アボカド」、「マンゴー」の10品目。
185店舗中、160店舗は表示率が100%だった。表示率90%以上100%未満が23店舗。80%以上90%未満と80%未満が1店舗ずつあった。
品目別では、「アスパラガス」、「オクラ」、「キャベツ」、「たまねぎ」、「チンゲン菜」、「ほうれん草」、「レタス」、「アボカド」は取扱率が80%以上で、その表示率は名称と原産地表示率共に99%以上と高い水準を示した。
「桃」は原産地表示率が98%と、唯一、他品目に後れを取ったが、「マンゴー」は取扱率が47%ながら表示率が名称99%、原産地100%と高い水準を示した。
この調査結果は、東京都内の店舗において農産物の原産地等の表示が概ね適正に行われていることを示しており、消費者が正確な情報に基づいて農産物を選択できる環境が整っていることを反映している。食品表示の透明性を高めることは消費者保護に寄与するため、都は引き続きこのような調査を通じて市場の監視を強化し、消費者の権利を保護する方針である。
これらの調査結果を受けて、東京都は名称または原産地の表示率が90%未満の2店舗について、別途実地調査を行った上で違反が確認された場合は、食品表示法に基づき適正な表示を行うよう指導あるいは啓発を行う予定だとしている。
(文中の表:東京都の発表資料より)