連日の撤回届、新たに12件 【機能性表示食品届出更新】新規届出に福岡県産「完熟富有柿」が初
消費者庁は17日、機能性表示食品の届出情報公開データベースを更新し、新規届出17件を公開した。一部を除き、先月3日から5日にかけて同庁に届け出されたもの。取り下げ情報も更新した。今月9日から15日にかけて計12件の撤回届を受け付けた。
同庁がこの日公開した新規届出は、届出番号I457から同473までの17件で、サプリメントが9件、サプリメント以外の加工食品が6件、生鮮食品が2件。
生鮮食品では、およそ2年ぶりに、β-クリプトキサンチンを機能性関与成分とする届出が公開された。福岡県産の「完熟富有柿」が初めて届け出されたもので、関与成分に報告されている骨の健康維持に役立つ働きを訴求する。健康食品通販会社のグリーンハウス㈱(福岡市中央区)が生鮮食品を初めて届け出た。
一方、既存届出の取り下げ12件のうち11件は、先の措置命令の余波を受けた88件に含まれていたもの。DHA・EPAをめぐっては㈱ベイシア(群馬県前橋市)、DUEN合同会社(東京都渋谷区)が取り下げた。ベイシアが取り下げた品目には生鮮食品が含まれる。また、オリーブ由来ヒドロキシチロソールをめぐっては、味覚糖㈱(大阪市中央区)、㈱花菜(福岡市中央区)、㈱エル・ローズ(福井県福井市)、㈱えみの和(福岡市博多区)、パシフィック薬品㈱(大阪府東大阪市)の5社が取り下げ。さらにモノグルヘスペリジンでは、味覚糖㈱、㈱健美舎(大阪府吹田市)、㈱わだまんサイエンス(京都市中京区)が取り下げた。
このうち味覚糖では、取り下げ理由について、「令和5年7月3日付、照会された確認事項を鑑み、届出を撤回させて頂きます」と説明。また、わだまんサイエンスでは、「販売中止を希望するため」としている。
なお、残りの1件は、生鮮食品に関するもの。スルフォラグルコシノレートを関与成分とするケールスプラウトの届出を、「終売」のため、㈱サラダコスモ(岐阜県中津川市)が取り下げた。同社は同類の機能性表示食品を複数、届け出ており、品目を整理するための取り下げとみられる。
【石川太郎】
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