農水省、ルテインとリコピンの定量法の「JAS規格」制定
農林水産省は22日、農林物資規格調査会試験方法分科会(分科会長:お茶の水女子大学大学院・森光康次郎氏)を開催し、ホウレンソウのルテインと、生鮮トマトのリコピンの定量法「JAS規格」(案)について審議し、制定した。今後、農林物資規格調査会長へ報告される。同規格は、機能性表示食品の届出で定量法として使用できる。
ルテインについては、ホウレンソウ(生鮮とブランチングして凍結したもの)に、ピロガロール(試薬)含有エタノールを加えて粉砕した試料を水酸化カリウムでけん化。ヘキサンと酢酸エチルによって抽出されたルテインを紫外可視吸光光度検出器付き高速液体クロマトグラフ(HPLC)によって測定する。
リコピンは、赤色の熟した生鮮トマトを粉砕した試料をメタノールで洗浄してβ-カロテンを除去した後、ヘキサン/アセトン混合液で抽出。分光光度計を用いて、抽出液中のリコピンを測定する試験方法を規格化した。
(写真:22日に開かれた分科会の様子)