臨床試験の質・信頼性担保について解説 シミック×WNG共催セミナー開催
シミックグループと㈱ウェルネスニュースグループ(WNG)は19日、共催セミナー「たしかなエビデンス取得のために~試験の質・信頼性担保について考える~」を都内で開催した。
関西福祉科学大学、健康福祉学部、福祉栄養学科准教授の竹田竜嗣氏が、「エビデンスの基礎~試験の質を担保するために~」をテーマに、試験計画時の工夫、解析時の留意点を中心にエビデンスの基礎について解説した。
竹田氏は、「近年のエビデンスビジネスを取り巻く環境は、迅速性が求められる一方で質の高いエビデンスが求められている。機能性表示食品制度の発展により、食品企業が身近に臨床研究に携わる中、研究不正への注意だけでなく、質の高いエビデンスの確保が急務だ」と述べた。
続いて、これまで250を超えるプロトコルに関わってきた東京センタークリニック院長の長嶋浩貴氏が、「試験の質と効率を上げる工夫(試験の成功のために)」をテーマに。臨床研究の質の担保の工夫、方法について解説した。
長嶋氏は、「そもそも『質』と『効率』はCounter Concept。『質』を優先すれば『効率』は落ち、『効率』を優先すれば『質』は落ちる。臨床試験の成功とは、『質』を担保しながら『効率』を上げると同時に、評価項目について統計学的有意差を出すこと」として、臨床試験の質を担保するための取組について具体的に解説した。
ディスカッションでは、参加者からの事前の質問や会場参加者からの質問を基に、竹田・長嶋両氏がそれぞれの立場から解説した。
セミナー終了後に、両講師、シミックグループ社員らを交えて懇親会を行った。参加者からは、「次回開催もぜひ参加したい」、「すばらしく勉強になった。懇親会では、講師の先生たちと詳しく情報交換ができた」といった声が聞かれた。
同セミナーは、後日オンデマンド配信を行う。オンデマンド配信の申込は26日まで受け付けている。
申込はこちらから。
問い合わせ先:臨床研究セミナー事務局(E-mail:hce_support@cmic.co.jp)
【藤田勇一】
(冒頭の写真:セミナーの様子)