米政府、ビタミンD・ビタミンC製品の広告に警告
<ビタミンD・ビタミンCのデマ、日米で問題に>
(国研)医薬基盤・健康・栄養研究所は22日、米国食品医薬品局(FDA)と米国連邦取引委員会(FTC)が、新型コロナウイルス対策をうたうビタミンDとビタミンCの健康食品について、広告を中止するように警告したと発表した。
新型コロナウイルス感染症を予防・治療すると虚偽の宣伝を行っていたのは、『Life Unlearned, LLC』というブランド名のビタミンD製品と、『SpiceTac』というブランド名のビタミンC製品。
FDAは2製品の広告収入を得ているAmazonアフィリエイトに対し、広告を中止するように要求。現在のところ、2製品による健康被害は不明だが、FDAは消費者に対し、十分に注意するように注意喚起を行った。
ビタミンDやビタミンCのサプリメントについては、日本でも健康食品の専門家や関連企業、医療関係者によって、新型コロナウイルスやインフルエンザなどに効くというデマが流されている。十分な根拠もなく、消費者の不安に付け込んだ情報の流布とみられる。デマを信じた消費者が、間違った新型コロナ対策を取ることが懸念されるため、消費者庁では広告を監視するとともに、消費者へ向けて注意を呼びかけている。