特別用途食品制度の見直し、「総合栄養食品」など今秋に通知
消費者庁は20日、「特別用途食品の許可等に関する委員会」を開き、総合栄養食品の許可基準の見直し(案)と病者用組み合わせ食品の許可区分の設定(案)を提示し、了承された。7~8月をめどにパブリックコメントを実施、今秋に通知を出す予定だ。
総合栄養食品の許可基準については、通常の食事摂取が不十分な人の食事代替品として、経口摂取または経管利用をできるように変更する。微量栄養素の配合はビタミンKの下限値を3μgと据え置きし、3~19μgと規定。ビタミンDは0.2~0.5μgとする。
新設する腎臓病用・糖尿病用の病者用組み合わせ食品については、1食分をミキサーにかけた状態で、表示する栄養素を分析すると規定した。また、分析するサンプリング数をめぐり、「厳格にサンプリング法を定義しないとクオリティーコントロールにならない」との指摘が入り、具体的なサンプル数を記載する方向となった。
(写真:20日に開かれた委員会の様子)