消費者庁、食品添加物表示の「人工」「合成」削除 パブコメ募集を開始
食品添加物表示制度を改正するため、消費者庁は17日、食品表示基準で定める食品添加物表示から「人工」「合成」の文言を削除する改正案について、パブリックコメントの募集を開始した。5月16日に締め切る。
「食品添加物表示に関する検討会」が取りまとめた報告書では、「人工」「合成」の表示が消費者に誤認を与えるという意見を踏まえ、表示の禁止を打ち出した。これを受けて、食品表示基準にある「合成保存料」、「人工甘味料」などの「人工」「合成」の文言を削除する。
報告書は、(1)「人工」「合成」表示の禁止、(2)「無添加」「不使用」表示について、消費者を誤認させるようなケースでの使用禁止、(3)「栄養強化目的で使用した食品添加物」の全加工食品への表示――を改正の柱に位置づけた。消費者庁では可能な施策から順次、取り組む方針を示している。