消費者庁、特別用途食品制度改正案 パブコメ踏まえ修正
消費者庁は9日、特別用途食品制度の改正案についてパブリック・コメントを募集した結果、12件が寄せられたと発表した。
改正により、総合栄養食品の許可基準の見直し、糖尿病・腎臓病用組み合わせ食品のカテゴリー新設などを実施する。総合栄養食品は、通常の食事を摂取することが困難な人の代替品として「経管利用」も可能とする。
集まった意見を見ると、糖尿病用・腎臓病用組み合わせ食品の許可申請時に提出する試験検査成績書について、案では「製造日の異なる製品または別ロットの製品を3包装以上無作為に抽出」と規定。これに対し、意見では「種類によっては年に2~3ロット程度しか製造されず、また賞味期限が9カ月程度のものが多い」と対応が困難と指摘した。意見を踏まえて、消費者庁は「3包装以上」を「2包装以上」に修正する考え方を示した。
また、特別用途食品制度の見直しを踏まえ、Q&Aを改正した。総合栄養食品や糖尿病・腎臓病用組み合わせ食品に関する質疑応答を追加した。