水泳の藤森丈晴選手、ドーピングで4カ月間の資格停止処分
(公財)日本スポーツ仲裁機構(JSAA)は14日、水泳の藤森丈晴選手がドーピング違反により、競技成績の失効と4カ月の資格停止処分を受けたと発表した。汚染された国産サプリメントのイミダペプチドドリンクの摂取が原因とされている。
JSAAの発表によると、藤森選手は5月30日開催の大会出場後に実施されたドーピング検査で、世界アンチ・ドーピング機構(WADA)がドーピング禁止薬物とする「S 1.2 Other Anabolic Agents」であるエノボサルム(オスタリン)が検出された。
藤森選手は18年夏~秋頃に兄からイミダペプチドドリンクを譲り受け、水中練習と競技前に摂取するようになったという。5月30日の大会時にも摂取していた。
(公財)日本アンチ・ドーピング機構(JADA)は7月26日、違反が疑われる分析報告を選手側へ要請。藤森選手の代理人がイミダペプチドドリンクを分析したところ、9月20日に、製品1包(20g)から約18ngのオスタリンが検出されたと報告された。
JADAは、(1)選手が同製品の摂取によってドーピング違反で陰性となった経験があること、(2)同製品について情報収集していたこと、(3)製品は市販されず、公開情報がなく、製品のロット番号などの製造情報が不明であること――などを勘案し、資格停止処分は2~4カ月が相当と主張。これを受けて、JSAAは競技成績の失効と4カ月間の資格停止処分と判断した。