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機能性素材「オリザセラミド」に新規格 フリーセラミドの確認試験を追加

 オリザ油化㈱(愛知県一宮市、村井弘道社長)が製造販売する、米由来のサプリメント・化粧品向け原材料「オリザセラミド」(同社の登録商標)シリーズの製品規格に、「フリーセラミド(Elasticamideを含む)」の確認試験が新たに加わる。同シリーズの製品全てに、「ヒト型セラミド」とも呼ばれるフリーセラミドの含有が確認されたため、製品規格書と試験成績書に追加されることになった。10月出荷分から実施される。同社が29日、発表した。

 米など植物に由来するセラミド含有機能性素材は一般的に、セラミドにグルコースが結合したグルコシルセラミドを規格化している。一方、ヒトの皮膚(角質層)に含まれるセラミドは、グルコースが外れたセラミドを構成成分とするもので、同社によると、グルコシルセラミドを区別するために「ヒト型セラミド」や「フリーセラミド」などと呼ばれる。

 同社と近畿大学薬学総合研究所の森川敏生教授の共同研究結果によれば、オリザセラミドから単離されたフリーセラミドは、「Elasticamide(エラスティックアミド)」とも呼ばれるヒト型セラミドの一種であることが分かっている。分析の結果、同セラミドがオリザセラミドシリーズの全製品に含有されることが確認されため、製品規格書などにその確認試験を追加することにした。

 同社によると、Elasticamideにも機能性があり、美白機能が示唆される。ヒトの皮膚構造に近いヒト3Dメラノサイトなどを利用した機能性評価試験の結果、メラニン産生抑制機能が示された。メラニンを合成する酵素、チロシナーゼ関連タンパク質(TRP1)の遺伝子発現量を抑制するためであると考えられるという。現在、同セラミドを米から単離・同定できた発見も含め、特許出願している。

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