（株）東洋新薬（福岡市博多区、服部利光社長）は16日、ヒト試験によって、大麦若葉末を経口摂取することで、皮膚の保湿作用やシワ・たるみ・ハリ・くすみの改善作用があることを確認し、特許を取得したと発表した。　

　肌荒れ症状（乾燥、吹き出物）を有する35歳以上55歳未満の女性18人を対象に、大麦若葉末を配合した食品（試験群）と、プラセボ食品（比較群）をそれぞれ8週間摂取させる二重盲検並行群間試験を実施。研究成果を特許出願し、大麦の葉の加工物について特許を取得した。

　同社では、大麦若葉末の機能性についてこれまでに整腸作用をはじめ、血中中性脂肪上昇抑制作用、カルシウム吸収促進作用などを確認。また、東京大学との共同研究では、大麦若葉末摂取による腸内細菌叢改善作用と皮膚の状態改善作用のメカニズムを解明している。