かいわれ大根をはじめとする発芽野菜の生産販売で国内シェアトップを誇る同社は、国内外の大学との提携による科学的な知見に基づき、有用成分を高めた「高成分野菜」を生産している。
　
　その代表的な商品「ブロッコリー スーパースプラウト」は、米国ジョンズ・ホプキンズ大学で開発された野菜。同社は、同大学と国内における独占ラインセンス契約を結び、2001年からこの商品の生産をスタートした。同商品の特徴は、有用成分「スルフォラファン」を一般的なブロッコリーの20倍以上含むことだ。スルフォラファンは、ブロッコリーなどのアブラナ科野菜に含まれる辛み成分の1つ。世界各国で研究され、さまざまな機能性が期待されている。

　同社では、このスルフォラファンを高濃度に含んだ「ブロッコリー スーパースプラウト」を生産するため、自社で品種改良から、植物工場における栽培環境のコントロール、成分含有量のチェックなどを行い、品質を徹底的に管理。季節や天候に左右されることなく、1年を通して安定的に供給できる生産態勢を構築している。

　近年、消費者の健康志向が高まるなか、同商品の出荷量は2013年からの6年間で約6倍に急伸。需要の伸びに対応するため、既存生産施設の2倍強の生産能力を持つ新たな生産拠点が春に本格稼働を予定している。
　新工場稼働にともない、PRを含めた露出を上げて販売増と、YouTubeチャンネルを開設し、幅広い年齢層の認知増加を狙う方針だ。

＜COMPANY INFORMATION＞
所在地：広島県広島市佐伯区五日市中央4-16-1広電コイン通りビル3階（本社）
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事業内容：豆苗やスプラウト類の生産・販売、新野菜の企画・開発・販売など