明治、液体ミルクの製造承認取得「第1号」
<「ほほえみブランド」で商品化>
(株)明治(東京都中央区、松田克也代表)は1月31日、厚生労働省から調整液状乳(液体ミルク、スチール缶、240ml、賞味期限1年)の製造承認を受けたと発表した。「ほほえみブランド」での商品化を目指し、速やかに消費者庁へ特別用途食品(乳児用調整液状乳)の許可申請を行う方針だ。
厚労省によると、「調整液状乳の製造承認は同社が初めて」(食品監視安全課)。液体ミルクの製造は国内の同社直系の工場で行う。
同社では、各種ツールを用いて、液体ミルクの製品特性や使用方法について啓発活動を行う予定。また、災害備蓄に向けて、都道府県や市区町村、公的機関などの公共機関と連携し、災害時の赤ちゃんの栄養摂取環境を整える取り組みを進めるとしている。
消費者庁は昨年8月、特別用途食品制度の新カテゴリーとして「乳児用調製液状乳」を設け、申請の受付を開始している。許可後には「乳児用調製液状乳」と記載、「母乳の代替食品として使用できる」旨を表示できる。また、「飲み残しを保管しないようにしてください」といった使用方法に関する表示も必須となる。