日経SDGsフォーラムで講演、消費者庁長官「公正マークに期待」
日経SDGsフォーラム「トクホで考える健康新時代~トクホ公正競争規約がスタート~」(主催・日本経済新聞社、共催・消費者庁)が9月30日、ライブ中継によって開催された。消費者庁の伊藤明子長官は「トクホ新時代への期待」をテーマに、トクホの公正競争規約に対する期待やトクホ制度の課題について語った。
公正競争規約の運用が始まったことに対し、伊藤長官は「公正マークができたことで、ひと目で(トクホであることが)わかることが大切」と指摘。食後血糖値や血圧などの用途を表記した公正マークによって、消費者がニーズに合った商品を選択しやすくなると期待を寄せた。関係業界に向けて、「消費者がきちんとした商品を選択するために、その手助けをしてほしい」と呼びかけた。
また、トクホについて正しく理解していない消費者が多いことに言及。「トクホを知っている人は3割程度。継続摂取が大切だが、気まぐれな付き合い方をしている人もたくさんいると思う」と述べ、適切な摂取方法などを消費者に知ってもらうことも重要との見解を示した。
このほか、「公正競争規約策定で変わるトクホの未来」をテーマとしたパネルディスカッションなどが行われた。