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新規成分が2つ同時に公開 【機能性表示食品届出DB更新】ホトリエノールとヘスペレチン-7-グルコシド

 消費者庁は21日、機能性表示食品の届出データベース情報を更新した。新たに情報公開した新規届出は計7件で、新規の機能性関与成分が含まれる。公開された新たな機能性関与成分は、ホトリエノールとヘスペレチン-7-グルコシドの2つ。また、免疫ケアを訴求する既存機能性関与成分のパラミロンについて、2025年度の届出番号「K」シリーズとして初の届出が公開された。

 ホトリエノールは、高級なダージリン紅茶(セカンドフラッシュ)に特徴的に含まれるとされる香気成分。届け出たのは三井農林㈱(東京都港区)で、睡眠ケア機能を訴求する。届け出た機能性表示は次のとおり。

 「ホトリエノールには、継続摂取することで一時的に睡眠に悩みを感じている方の睡眠の質の向上(眠りにつくまでの時間や目覚めてから起き上がるまでの時間を短くする、中途覚醒時間を減らす、睡眠効率(就床時間中の睡眠の割合)をあげる)に役立つ機能があることが報告されています」

 届出資料によると、香気成分の摂取が睡眠に寄与するメカニズムについては、「レトロネーザル (口腔香気) 経路により嗅覚刺激が視床下部に到達し、脳幹を経て自律神経系 (交感神経系・副交感神経系)および内分泌系に作用し、脳の活動を一次的に鎮静化すると考えられる」という。

 もう1つの新規機能性関与成分であるヘスペレチン-7-グルコシドでは、2種類の機能性表示が同時に届け出された。「加齢とともに低下する血管のしなやかさ(血管を締め付けた後の血管の拡張度)をサポートする機能が報告されています」と、「一時的な疲れやすさを軽減する機能が報告されています」の2つ。いずれも届出者は太陽化学グループの㈱タイヨーラボ(東京都港区)。

 届出資料によると、ヘスペレチン-7-グルコシドは柑橘抽出物加工品に含まれる成分でフラボノイドの一種。太陽化学では、水溶性ヘスペレチン-7-グルコシド製剤「サンアクティブHCD」を開発し、機能性研究などを進めていた。

免疫ケアのパラミロン、SRで初の届出

 今回の更新ではこのほか、ユーグレナグラシリスEOD-1株由来パラミロン(β-1,3-グルカンとして)について、25年度としては初めての届出が公開された。届け出たのは神鋼環境ソリューショングループの㈱ミカレア(神戸市中央区)で、機能性表示の内容は次のとおり。

 「ユーグレナグラシリスEOD-1株由来パラミロン(β-1,3-グルカンとして)には、免疫細胞(単球、ナイーブT細胞)の働きを助け、健康な中高年の方の免疫機能の維持に役立つ機能があることが報告されています」

 システマティックレビュー(SR)で同成分の免疫ケア機能が届け出されるのは今回が初めて。今後、届出の広がりに弾みが付く可能性がある。

撤回届出、31件増加

 なお、この日の届出データベース情報更新では、撤回届出情報も更新された。11月5日から同14日までの10日間で計31件の撤回届出があったという。主として販売終了を理由に、計18社が既存届出を取り下げた。

【石川太郎】

2025年11月のデータベース更新
【6日】11月最初の更新、34件一挙公開 今年度初登場の機能性関与成分も多く
【11日】イヌリン、「前向きな気分を維持」 新規機能性表示、疲労感&ストレス緩和
【14日】生鮮食品の新規届出、公開が未だなく PRISMA2020対応に苦慮?
【17日】アンセリン、ボタンボウフウ、大豆PS PRISMA2020準拠で25年度初

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