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新規届17件、撤回届9件 【機能性表示食品届出更新】7月以降の取り下げ40件超える

 お盆休みの14日、消費者庁は、機能性表示食品の届出情報公開データベースを更新し、届出番号I440から同456まで計17件(サプリメント10件、サプリメント以外の加工食品7件、生鮮食品ゼロ件)の新規届出を公開するとともに、既存届出の取り下げに関する情報も更新した。新たに計9件について、撤回届が提出された。

 この日、公開されたのは、一部を除き6月30日付で同庁に提出された届出で占められ、次回のデータベース更新から、7月1日以降に提出された届出の公開が始まる。

 先の、機能性表示食品の広告および届出表示(ヘルスクレーム)をめぐる措置命令が発表されたのが6月30日。ヘルスクレームからの広告表示の逸脱に加え、ヘルスクレームの合理的根拠(科学的根拠)が不十分であることが景品表示法違反(優良誤認)の理由だと同庁表示対策課が説明する前例のない先の措置命令が、事業者による機能性表示食品の届出を萎縮させる恐れもあり、7月1日以降の届出件数の推移は、広告だけでなく科学的根拠にも厳しい目が注がれることがはっきりした現状の機能表示食品制度に対する事業者の受け止めを推量する試金石となる。

 今回、既存届出の取り下げが9件追加されたことで、7月に入ってから現在までの取り下げ件数は46件となった。撤回届を提出する理由は商品の終売から機能性関与成分の分析方法の変更まで多様だが、今回の9件の中にも、先の措置命令の余波を受けて、撤回届を提出するに至ったと推測できるものが複数ある。

 データベースによれば、今月7日から8日にかけて新たに取り下げられた9件のうち4件は、届け出ていた機能性関与成分にDHA・EPA(中性脂肪低下機能を訴求)を含むもので、措置命令対象商品の含有量を下回ってもいた。㈱ファーマフーズ(京都市西京区)、㈱日本予防医学研究所(静岡県静岡市)のほか、大正製薬㈱(東京都豊島区)が『コレス&ミドルケア カプセルW』など2件を取り下げた。また、オリーブ由来ヒドロキシチロソールを機能性関与成分とするサプリメントの届出2件を日本予防医学研究所が取り下げたほか、モノグルコシルヘスペリジンを機能性関与成分として配合したサプリメントの届出を㈱エーエフシー(静岡県静岡市)が取り下げた。

 このほか、「今後の再販売の可能性がなくなった」ことを理由に、GABAを機能性関与成分とするサプリメント以外の加工食品2件の届出を㈱東ハト(東京都豊島区)が取り下げたという。

【石川太郎】

○2023年8月の機能性表示食品届出DB更新
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