消費者庁は26日、機能性表示食品の届出データベースを更新した。受付公開した新規届出は9社9件（サプリメント7件、サプリ以外の加工食品2件、生鮮食品ゼロ件）と10件にも満たなかった一方で、新たに提出された撤回届は46件。これで先月末以降の撤回届件数は累計200件を超えた。

　新規届出の受付公開件数が10件を下回るのは、昨年11月30日の更新以来。ただ、今回の更新から、2024年1月4日以降に提出された届出資料の受付公開が始まった。年始のため提出件数自体が少なかったことも考えられる。

　他方で、撤回届は、今月16日から21日までの平日4日間で46件が積み上がることになった。ナチュラルメディシン・データベースの利用規約変更を受け、これまでの届出を整理する動きが広がっているとみられる。同じ理由で変更届の提出件数も増えているもようだ。ただ、受付までに通常よりも時間がかかっている、とする届出者の声が聞かれ始めている。

　この日公開された新規届には、「ラブダン型ジテルペン類（(E)-Labda-8(17),12-diene-15,16-dial）」という機能性関与成分が含まれる。2年前に届け出されていた「ラブダン」と実質的に同じ成分とみられ、届出資料によれば、白ウコン根エキスに含まれる精油成分。ウコンに含まれる成分といえばクルクミンが知られるが、白ウコンには含まれないという。

　ラブダンを機能性関与成分とするサプリメント『万歩楽々ターメロン』を2年前に届け出ていた㈱ベリタス（東京都港区）が届け出た。届出表示は、「中高年の方のひざ関節の曲げ伸ばし時の違和感を軽減する機能があります」で、最終製品のヒト試験を科学的根拠とする。『万歩楽々～』と実質的に同じヘルスクレーム。

【石川太郎】

2024年2月の機能性表示食品届出DB更新
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