新素材 マリンポリフェノール
カイゲンファーマら美容機能を報告 ヒト試験行う
カイゲンファーマ㈱(大阪市中央区、中桐信夫社長)は18日、三重大学との共同研究で工業化に成功した新規の機能性食品素材「マリンポリフェノール」を含む海藻エキス抽出末混合素材について、肌に対する紫外線の影響を低減する機能を有することをヒト試験で確認したと発表した。
今後、紫外線が気になる人向けの新製品開発に向けた準備を進める、としている。機能性表示食品の開発を視野に入れている可能性もありそうだ。ヒト試験の結果は、来月開催される第95回日本薬理学会年会で研究報告する予定。
フロロタンニン類を含む海藻抽出エキス末
発表によれば、カイゲンファーマは三重大学と共同研究を行い、大型褐藻類に含まれるポリフェノールの一種、フロロタンニン類を含有する海藻抽出エキス末(=マリンポリフェノール。三重大学の登録商標)の工業化に成功。三重大学では、以前からフロロタンニン類の機能性研究を進めており、これまでに抗酸化性や抗糖化性を有すことを論文で報告している。
マリンポリフェノール含有混合素材の継続摂取に伴う肌に対する働きを検証した今回のヒト試験は、健常な日本人成人女性42人を対象に二重盲検法で実施。試験期間は8週間。紫外線を背部皮膚に照射した24時間後の最小紅斑量(MED)を測定することで有効性を検証した。
その結果、マリンポリフェノール摂取群のMEDは、摂取8週間後に摂取前との比較で有意な差が認められた。加えて、摂取2週間後、4週間後、8週間後について、それぞれプラセボ群との比較で差が認められたという。
来月、初の機能性表示食品を発売
カイゲンファーマは、ここにきて機能性食品に関する発表を相次いで行っている。今月7日には、同社として初の機能性表示食品『メモエル』を来月から発売すると発表していた。
メモエルは、食用キノコのたもぎ茸に含まれるエルゴチオネインを機能性関与成分にしたもの。同成分に、中高年の記憶力や注意力を維持する機能が報告されている旨を表示する。販路は通信販売。
(冒頭の画像はイメージ)
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