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抗疲労領域に黒ショウガ由来の新成分 【機能性表示食品届出更新】新規関与成分にリンゴ由来ペクチンも

 消費者庁は19日、機能性表示食品の届出情報公開データベースを更新し、計26件の新規届を公開した。黒ショウガ由来テトラメチルルテオリン、りんご由来HMペクチンといった、これまでに届出実績のない新規の機能性関与成分が複数含まれる。一方、同時に更新された届出の取り下げ情報によれば、オリーブ由来ヒドロキシチロソールを関与成分とするサプリメントなどの届出が2件、取り下げられた。

黒ショウガ由来テトラメチルルテオリン、東洋新薬が届出

 黒ショウガ由来テトラメチルルテオリンを届け出たのは㈱東洋新薬(本部:佐賀県鳥栖市)。ヘルスクレームとしては、同社で実施したヒト試験データを基に作成した研究レビュー(SR)に基づき、「日常生活における一時的な疲労感を軽減する」旨を届け出た。黒ショウガ(ブラックジンジャー)由来の機能性関与成分として初のヘルスクレームとなる。

 公開された届出資料によると、黒ショウガ由来テトラメチルルテオリンには、褐色脂肪組織の交感神経活動を高め、エネルギー消費量を向上させる働きがある。そのため、一時的な疲労感を軽減する機能を有すると考えられる。

 一方、同じく新規の機能性関与成分となったりんご由来HMペクチンは、食品素材メーカーのユニテックフーズ㈱(東京都中央区)が届け出た。ペクチンは、物性改良剤として加工食品に幅広く利用されている水溶性食物繊維の一種。SRに基づき、「食事と一緒に摂取することで食後の血糖値の上昇をおだやかにする」旨のヘルスクレームを届け出た。同社として初の届出公開となる。

ピクノジェノール、機能性表示対応素材に

 このほか、松樹皮抽出物「ピクノジェノール」の原材料販売を行うDKSHジャパン㈱(東京都港区)からの届出が公開された。

 同社が今回、関与成分として届け出たのは、ピクノジェノールに含まれるプロシアニジン(松樹皮由来)。また、国内で実施したヒト試験の論文を採用したSRに基づくヘルスクレームとして、睡眠の質(寝つきや起床時の睡眠に対する満足感)の向上のほか、日常生活における一時的な疲労感の改善の2種類を届け出た。いずれも対象は中年期女性。松樹皮由来プロシアニンジンとして初のヘルスクレームになる。

26件の新規届が公開 一方で取り下げも3件
 
 なお、この日の更新で公開された新規届は、届出番号I256からI281までの26件。内訳は、サプリメントが14件、サプリメント以外の加工食品が12件。生鮮食品は今回もなかった。

 取り下げに関しては3件が追加された。オリーブ由来ヒドロキシチロソールについては、常盤薬品工業㈱(神戸市中央区)が今月11日に、㈱自然食研(大分県豊後高田市)が同12日にそれぞれ取り下げたという。両社ともLDLコレステロールの酸化抑制をヘルスクレームとして届け出ていた。自然食研では、取り下げの理由について、「研究レビューにおいて不適切とみなす部分があったと判断した」と説明している。機能性表示食品のヘルスクレームをめぐる優良誤認(景表法違反)事案の発生を受け、消費者庁が現在進めている食品表示法に基づく対応(6日付既報)の結果が、顕在化し始めた。

 ほかに、低分子化ライチポリフェノールを関与成分とするサプリメントの届出を、㈱北の達人コーポレーション(札幌市中央区)が取り下げたという。17年2月に届け出ていたもので、取り下げ理由は「生産終了となるため」。同社では、同じ商品名の機能性表示食品を現在販売している。

【石川太郎】

〇2023年7月の機能性表示食品届出DB更新
【3日付】さくらフォレスト、措置命令の対象商品含む3件取り下げ
【5日付】iMUSE×ヘルシアのダブルネームサプリ 免疫ケア×内臓脂肪減少
【6日付】新規成分にトルラ酵母由来食物繊維 食後中性脂肪・血糖値の上昇抑制に役立つ
【11日付】NMNが初公開、「肌の健康を助ける」 初の関与成分にラクトビオン酸も
【13日付】「ウエスト気になる」に新届出 なぜDHC以外が届出者に?

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