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山笠太郎の健康管理とほほ日記 不摂生な私が25年もスポーツクラブに通える理由(2)

いざ、浪速スポーツクラブへ 

 黒丸社長からの突然のお誘い(呼び出し)に慌ただしく「浪速スポーツクラブ」へと向かった。

 「1人で行くには難儀な場所でっせ・・・責任持って山笠課長を送り届けます」と、大げさな物言いで(笑)これまたコテコテ関西人のやっさんが車で送ってくれた。

 「浪速スポーツクラブ」は確かに小生のような転勤族には無縁の浪速地域住民密着型スポーツクラブであった。
 また大阪では有数の歓楽街であるミナミとは目と鼻の先、再開発エリアの裏手に所在していた。

 さて受付に到着すると、ブルドッグの様な風貌の黒丸社長が小生を待っていた。

 「山笠はん、おおきに。ほなウエアに着替えてもろて・・・」
 「社長・・・取り敢えず今日のところはどんな感じか見学に・・・」
 「何寝言言うてますんや、おーい山笠はんにはよ~ウエア貸したってや」と受付の女性スタッフにダミ声で指示を飛ばし始めた。

 「どやろ・・・ワシよりよぅ肥えてるさかいサイズはXLくらいで丁度えんとちゃうか・・・笑」と、こんな調子で人生初のスポーツクラブ体験は慌ただしく始まった・・・大汗

 慌ただしくレンタルウェアに着替えると黒丸社長は「山笠はん、ここではワシの事は気にせんと好きにやってくれてかまへんさかい。気イつこうのは無しで行きましょう」
 すかさずスタッフの面々には「よう面倒見たってや」とひと睨み・・・。
 実際、浪速スポーツクラブに通い始めると、黒丸社長は「お互い干渉せず」で普通に接してくれた。三日坊主の小生でも気楽に継続できたひとつの要因でもあった。

ここはお役所? そこで太郎は考えた

 浪速スポーツクラブはいわゆる半官半民のスポーツクラブだ。そんな訳で、会費は安いのだが、マシン等々の設備はビックリするほど充実しておらず(苦笑)、中級レベル以上の人だと物足りない設備だ。唯一、大学病院から派遣されているらしいドクターが常駐し、連携しているのを売りにしていた。

 そして驚くべき事に、定休日が本来スポーツクラブ的には稼ぎ時である日曜日であった。
 さらに土曜日も時短営業になっており営業時間は11時~18時、平日も夜は21時で閉館だ(苦笑)
浪速スポーツクラブはまさに「お役所仕事」丸出しのスポーツクラブであった(笑)

 当初は会社が休みの土日をメインに利用しようと考えていた小生は見事に目論見がハズレた。
 しかも泣く子も黙る黒丸社長の紹介だ、他のスポーツクラブへ・・・の選択肢はない(汗)

 そこで人生初のダイエット大作戦?を手探りで立てる事とした(笑)

 先ずは諸悪の根源?である酒断ちの断行だ。当時の大阪支社は9割が社内飲み(社内交際費)であった。最大の関門は直属の上司、中山大阪支社次長の連夜のお誘いを断われるか・・・だった。営業なのに内弁慶な中山次長はお客様との宴席よりも部下と毎晩町中華で、ねちょねちょトークを繰り広げるのが大好きだ。その場にいない部下やソリの合わない支社長の悪口を肴にねちっこく飲む。まさに当時の日本の典型的な中間管理職だった。

 そんな中山次長のお誘いを全て断るというまさに出世に影響する決断を、小生、あまり深く考えずさらっと実行してしまった(苦笑) これにはさすがのやっさんもビックリであった。

(つづく)

<プロフィール>山笠太郎(やまがさ たろう)
三無主義全盛の中、怠惰な学生生活を5年間過ごした後、運良く大手食品メーカーに潜り込む。健康食品事業部に配属され、バブル期を挟み10年。その間に健康食品業界で培った山笠ワールドと言われる独自の世界観を確立。その後社内ではさまざまな部門を渡り歩き、47都道府県全ての地に足を踏み入れる事となる。

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