届出「G」&「H」、公開が同時進行で
21年度累計1,434件、22年度は17件に
消費者庁は、23日に行った機能性表示食品の届出データベース情報更新で、計27件の新規届を公開した。16日の更新に引き続き今回も2021年度分の届出番号Gシリーズと、22年度分のHシリーズを同時進行的に公開しており、内訳は、Gが1418~1434まで17件、Hが5~14までの10件。21年度分の届出件数は累計で1,434件、22年度分は17件になった。
「ケルセチン」が初の届出
この日の更新では、新規の機能性関与成分として、デビルズクロー由来ハルパゴシドの他、ケルセチンの届出が公開。ケルセチン配糖体についてはこれまでも届出実績があったが、ケルセチンそのものは今回が初。植物エキスメーカーの伊インデナ社が開発したケルセチン素材『ケルセフィット』を活用したもので、届出表示は「花粉、ほこり、ハウスダストなどによる鼻の不快感を軽減することが報告されています」(一部抜粋)。
この他、「HMPA」を略称とする「3‐(4‐ヒドロキシ‐3‐メトキシフェニル)プロピオン酸」について第2弾の届出が公開。届出表示は第1弾の丸善製薬㈱による届出と同様で、BMIが高めの人の腹部の脂肪を減らす機能が報告されている旨。ホームページによるとTVショッピング事業などを手掛ける㈱マジックボックス(東京都千代田区)が届け出た。
また、通信販売の㈱えがおが、エラグ酸を機能性関与成分にしたサプリメントを届け出た。肥満気味の人の体重などの減少をサポートする働きが報告されている旨を訴求するもの。同社がエラグ酸を届け出るのは22年度に入ってから4件目。異なる商品名で届出を進めている。
ファンケルが新たな届出 「4つの健康数値をサポート」
他に、『4つの健康数値をサポートする緑黄色野菜ミックス』を商品名にしたスティックタイプ粉末飲料を㈱ファンケルが届け出た。難消化性デキストリン(食物繊維)、オリーブ由来ヒドロキシチロソール、そしてγ-アミノ酪酸(GABA)の3つを機能性関与成分にしたもので、食後血糖値の上昇抑制を始めとする4つの機能性を、各成分の研究レビューに基づき表示する。
【石川太郎】
(冒頭の画像:ファンケルが新たに届け出た粉末飲料の表示見本。消費者庁の届出情報データベースより)