小林製薬の紅麹問題、ZERO社も自主回収 機能性表示食品のおせんべい、「発売前に報告してくれていれば…」
小林製薬㈱から紅麹の原材料供給を受けて、米紅麹ポリケチドを機能性関与成分とする機能性表示食品のおせんべいを今月発売していた㈱ZERO PLUS(福岡市博多区、弥富圭一郎社長)も自主回収を進めることになった。
同社が自主回収を進めているのは『悪玉コレステロールを下げるのに役立つ 濃厚チーズせんべい』。昨年8月に消費者庁へ届出を行い、今月15日、店頭や通販で発売していた。
22日夕、小林製薬が緊急会見を始める直前に、同社から自主回収の要請を受けたという。現在のところ健康被害の報告はない。発売から間もないこともあり、出荷数量は約700袋にとどまる。
小林製薬とZERO社は今月1日、同製品の発売を伝えるニュースリリースをそれぞれ発表していた。ZERO社の関係者は取材に、リリース発出に向けた事前の話し合いを両社で行っていたものの、小林製薬からは今回の問題について何ら説明がなかった、と話している。
「初めて聞いたのは22日。1年以上前から製品開発を進めていた。(小林製薬が事前に報告してくれていれば同製品の発売を)止めることもできたかもしれない」
【石川太郎】
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