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小林製薬、補償対象500人に 【紅麹サプリ健康被害問題】先月末時点、今後増える可能性も

 小林製薬㈱(大阪市中央区、豊田賀一社長)は6日、紅麹サプリメントによる健康被害を巡る慰謝料などの補償対象者が先月末時点で約500人に達したことを明らかにした。

 このうち約140人への支払いを終えた。残る約360人は依然として治療を継続中、または治療を終えたものの補償内容について協議を進めているという。今後、補償対象者が増える可能性もある。補償申請書類を確認中の人が先月末時点で約40人いるほか、新たに補償を申請する人が現れないとは限らない。

 同社は6日、健康被害の発生を公表した昨年3月22日以降に運用している特設サイトのリニューアルを発表。新たに、医療費や交通費に加え、慰謝料や後遺障害逸失利益など健康被害補償の進捗状況について情報開示するページを設けた。また、補償に関して多く寄せられる質問とその回答をまとめたページを追加した。今後も、健康被害補償の進捗状況を定期的に公表していくという。

腎疾患以外の症状も補償対象に

 小林製薬が製造した「モナコリンK(米紅麹ポリケチド)含有紅麹」を原材料とするサプリの摂取による健康被害の補償対象は、腎疾患に限られない。同社は特設サイトに新たに設けたページで、「腎関連疾患だけでなく、その他の症状についても対象製品の摂取との間に相応の因果関係が認められる場合には、補償の対象となります」と説明している。ただ、腎関連疾患以外にどのような症状が確認されているかについては、「お客様の機微に触れる」として公表していない。

 6日の同社発表によると、先月末時点で補償対応窓口への問い合わせ人数は約1,320人に上り、そのうち補償申請書類を受け付けたのは約860人だった。このうち約820人について確認を終え、500件を補償対象と認定した。残りの約40人について現在、申請書類の内容を確認しているという。同社は補償対象の判断について、「ご提出いただく医師の診断書の内容などを総合的に勘案し、対象製品の摂取と腎関連疾患およびその他の症状との間に相応の因果関係が認められるお客様を対象といたします」と説明している。

【石川太郎】

(冒頭の写真:小林製薬の紅麹サプリ健康被害に関する特設サイトに新設された被害補償の進捗状況を伝えるページ)

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