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富士フイルムなども自主回収 【医薬品成分微量コンタミ問題】メタバリアEX等の一部ロットを計80万個

 一部のサラシアエキス末(原材料)に医薬品成分エフェドリンの意図しない微量混入があった問題で、同エキス末を原材料として使用するサプリメントや健康食品を自主回収する動きが広がっている。

 26日、富士フイルム㈱(東京都港区、後藤禎一社長)が『メタバリアEX』と『メタバリアプレミアムEX』の一部ロットの自主回収を発表した。いずれも機能性表示食品で、回収対象は約80万個に上る。また、オリヒロ㈱(群馬県高崎市、鶴田織寛社長)も同日、『血糖値Wサポート』や『賢人の食習慣カプセル』など機能性表示食品3商品を含む計5商品の一部ロットの自主回収を発表した。

 混入量は極めて微量のため、健康への影響は考えられない。ただ、富士フイルムは、法的な観点のほか、「お客様に安心して商品をご使用いただく」ことを第一に考えて自主回収を判断したという。オリヒロは、「混入した製品1日目安量中のエフェドリン量は、最大でも最小有効量の約10万分の1と無視できる程度で健康への影響はございません」としつつ、「コンプライアンス重視」の観点で自主回収を行う、としている。

 エフェドリンの微量混入が確認されたサラシアエキス末は、松浦薬業㈱(愛知県名古屋市)が製造し、㈱タカマ(山口県下関市)が供給した製品の一部で、2021年11月から22年10月までに製造・出荷されたもの。検出されたエフェドリンの含量は、1グラムあたり0.51マイクログラム程度だったという。同じ製造ラインで同成分を含む漢方薬、葛根湯のエキスを作っていたといい、製造ラインの洗浄不足などで微量混入したとみられているが、原因の特定には至っていない。

 富士フイルムは、2022年6月から9月までに製造、同年7月から24年5月までに出荷した『メタバリアEX』と『メタバリアプレミアムEX』を合わせて約80万個、自主回収する。22年11月以降、タカマが供給した原材料は「使用していない」といい、自主回収の対象ではない賞味期限の商品は販売を続ける。

【石川太郎】

(冒頭の写真:メタバリアEX等の自主回収を伝える富士フイルムのウェブサイト)

関連資料
「メタバリアEX」「メタバリアプレミアムEX」一部ロット 自主回収に関するお詫びとお知らせ(富士フイルムのウェブサイトへ)
サラシア含有製品の医薬品成分混入一部製品の自主回収に関するお詫びとお知らせ(オリヒロのウェブサイトへ)

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