大正製薬、クレアチンに新知見 運動後の筋肉の硬さを速やかに軽減することを発見
大正製薬㈱(東京都豊島区、上原茂社長)はこのほど、クレアチンが運動後の筋肉の硬さを速やかに軽減することをヒト試験で発見したと発表した。慶應義塾大学体育研究所の稲見崇孝専任講師らを中心とした研究チームとの共同研究によるもの。同研究成果を、7月4日~7日にフランスで開催された世界最大規模の国際学会である欧州スポーツ科学学会「ECSS Paris 2023」で発表した。
同社は、クレアチンの新たな効果探索やそのメカニズム解明に取り組んでおり、今年5月には、クレアチンによる運動後のリカバリー促進効果を発表している。今回の研究では、クレアチンの摂取が運動後の「筋肉の硬さ」を軽減することを新たに発見した。筋肉の硬さは、可動域の低下や肉離れにつながることが報告されていることから、クレアチンの摂取は、パフォーマンス向上や怪我のリスク低減をもたらすことが期待されるという。
同社では、引き続き、運動パフォーマンスや身体のコンディショニングに関してさらなる研究を進め、アスリートだけでなく、運動を行う全ての人々のパフォーマンス・コンディショニングの改善や向上に寄与するとしている。