大塚製薬子会社、女性向けサプリ拡充 米ファーマバイト、ボナファイドヘルス買収
大塚製薬㈱(東京都千代田区、井上眞社長)の米国子会社で、サプリメントなどの栄養製品を製造販売するファーマバイト(カリフォルニア州)が、女性の健康分野に特化したサプリや医療機器の製造販売を手がける2017年設立の米国企業、ボナファイドヘルス(Bonafide Health, LLC、ニューヨーク州)を11月30日までに買収した。女性向け健康食品事業を拡充する狙い。大塚製薬が1日、発表した。
買収額は4億2,500万ドル(およそ624億円)。ファーマバイトは21年にも、女性の健康分野に特化した米国企業を買収していた。同年7月、泌尿器系の健康維持を訴求するサプリメントなどのヘルスケア製品を開発・販売するユコラ(Uqora, Inc、カリフォルニア州)の全株式を取得した。新たにボナファイドヘルスを傘下に迎えることで、ユコラのサプリメントと、エクオール含有サプリメント『エクエル』で構成している既存の女性向け健康食品事業を拡充する。
ファーマバイトのジェフ・ブーテルCEOは今回の買収について、「当社は女性の健康分野において米国をリードする健康食品会社となり、未だ満たされていないこの分野における革新と科学的根拠に基づく新しいソリューションを構築することが可能となる」などとするコメントを出した。
(文中の写真:ボナファイドヘルスが展開する製品。大塚製薬の報道発表資料から)