（国研）医薬基盤・健康・栄養研究所（東京都新宿区）は3日、素材情報データベースに健康食品素材として用いられている「キャッツクロー」（英：Cat’s claw、学名：Uncaria tomentosa (Wilｌd.) DC. 、Uncaria guianensis (Aubl.) J.F.Gmel.）を新たに追加したと発表した。

有効性について、変形性関節症やリウマチに対する効果が示唆されているが、その他の有効性に関しては信頼できる十分な情報が見当たらないと伝えている。

　安全性について、短期間、適切に摂取する場合は安全性が示唆されている。妊娠中は危険性が示唆されているため摂取を避けること。授乳中は信頼できる十分な情報が見当たらないため、自己判断での摂取を控えることとしている。

　キャッツクローは、中南米を産地とする蔓性常緑木である。樹皮の切れ目から出る樹液が飲用されてきた。

　ナチュラルメディシン・データベースによれば、有効性レベルは6段階の上から3番目「効くと断言できないが、効能の可能性が科学的に示唆されている」。
　
※ナチュラルメディシン・データベースは、サプリメント・健康食品の素材・成分に関する世界最大級のデータベース。科学的根拠（エビデンス）の国際標準的な指針とされている。日本語対応版『健康食品・サプリ[成分]のすべて』（同文書院刊）は、日本医師会・日本歯科医師会・日本薬剤師会が総監修している。