国立栄研、素材情報DBに「サイリウム」の安全性情報追加
(国研)医薬基盤・健康・栄養研究所(東京都新宿区)は23日、素材情報データベースに「サイリウム」に関する安全性情報を追加した。
ラマダンのため断食中のアラブ首長国連邦の21歳男性が、体重管理と健康維持のためにサイリウム外皮を含むハーブ製品を十分な量の水を飲まずに摂取していたところ、下腹部痛、便秘を起こし、救急外来を受診した。
下剤としてサイリウム7 g×2回/日を処方され、2日間摂取した。すると、腹部膨満感の悪化により救急外来を再受診した。
CT検査で結腸全体の顕著な膨満が認められ、とくにS状結腸はガスと糞便で満たされており、十分な量の水を飲まずにサイリウムを摂取したことに伴う不完全腸閉塞と診断されて入院。加療により改善したという。