（国研）医薬基盤・健康・栄養研究所（東京都新宿区）は29日、素材情報データベースに「グレープフルーツ」に関する安全性情報を追加した。

　腎移植手術後に免疫抑制療法を受けていた中国国籍の61歳女性が、血栓性微小血管障害症のため入院。タクロリムス（免疫抑制剤：CYP3A4基質）3.5 mg／日に加えて、ジルチアゼム（カルシウム拮抗薬：CYP3A4、P糖タンパク質基質）90 mg×3回／日、ニカルジピン（カルシウム拮抗薬：CYP3A4基質）40 mg×2回／日、ニフェジピン（カルシウム拮抗薬：CYP3A4基質）30 mg／日と共にグレープフルーツを9日間摂取したところ（摂取量不明）、タクロリムスの血中濃度が急上昇したという。