厚労省の買上調査、いわゆる健康食品22製品に医薬品成分
厚生労働省は24日、2017年度に実施したインターネット販売製品買上調査の結果を発表した。いわゆる健康食品23製品中22製品から、医薬品成分を検出。また、海外製医薬品37製品中3製品から、表示と異なる医薬品成分が検出された。厚労省はこれらの製品の販売サイトに対し、削除要請などを行った。
買上調査は18年2~3月、強壮効果を目的とするいわゆる健康食品23製品と、海外製医薬品37製品を対象に実施。分析した結果、『ドゥニイー44 4カプセル』(サイト名:元気珈琲-Power and Beauty-)や『TOP頂破天 10錠』(同:昇竜堂)などの22製品から、シルデナフィルなどの医薬品成分が検出された。
1カプセル当たりに、シルデナフィル160mgとタダラフィル97mgを含む製品も見つかった。これは、国内で承認されているシルデナフィル含有医薬品の最大容量(50mg)の3倍以上、タダラフィル含有医薬品の最大容量(20mg)の約5倍に当たる。使用した場合、重大な健康被害が発生する恐れがあるという。
また、海外製医薬品37製品のうち、『Cialis シアリス 20mg 4錠』(同:CLVmall正規品公式サイト)、『シアリス 20mg 4錠』(同:漢方ワン)などの3製品からは、表示されていた医薬品成分が検出されず、包装も実際の海外正規医薬品と異なっていた。
(写真:対象製品の1例)