便通改善、リンゴ由来成分で 【機能性表示食品届出DB更新】2日連続の更新、既存成分の新規機能性表示
消費者庁は26日、機能性表示食品の届出データベース情報を更新した。更新は2日連続だが、前回は計14件の新規届出情報を公開したのに対し今回は計5件と刻んできた。ただ、既存機能性関与成分について新規の機能性表示を行う届出が含まれる。
「便秘気味の方の排便頻度を増やし、便通を改善する機能が報告されています」。既存の機能性表示だが、同機能が報告されていると新たに届け出された機能性関与成分は、りんご由来プロシアニジン。「高めのBMIを低下させる」など複数の機能性表示が届け出られてきた同成分だが、便通改善は今回が初となる。
海外ジャーナルの『Journal of Dietary Supplements』に今年掲載された論文1報を最終的に採択したシステマティックレビュー(SR)を科学的根拠とする。届け出たのは㈱元気生活(東京都中央区)で、公開された届出資料によると、SRの主宰者はBGG Japan㈱(同)。
この他の機能性関与成分を見ると、中鎖脂肪酸 (オクタン酸、デカン酸)の届出が公開された。2025年度の届出番号「K」シリーズとしては今回が初の届出公開となる。届出者は日清オイリオグループ(東京都中央区)で、機能性表示は「BMIが高めの方の日常活動時の脂肪の燃焼を高めること、ウエスト周囲径の減少、体脂肪や内臓脂肪を減らすことが報告されています」となっている。
新規届出の確認に50営業日超
同日の午前中に機能性表示食品の届出に関わるオンライン説明会を開いた消費者庁の食品表示課によると、現在、新規届出の資料確認に50営業日超を費やしている状況だ。変更届出に関しては40営業日前後がかかっているという。ウェルネスニュースグループが今年8月下旬、同課保健表示室の今西保室長に取材した際は、新規届出について「45~50営業日程度」と答えていた。
26日の説明会で説明を行った今西氏は、確認期間が延びる理由について、1つの届出で複数の表示見本が提出されたり、同一SRで複数の届出が行われたりすることが「全体的に(資料確認が)遅くなっていく原因になっている」と説明。その上で、「さまざまな事情があるのは分かっているが、お互い協力しながら50営業日を切るようにしたい」と述べ、同庁での届出資料確認が円滑に進むよう届出者に協力を求めた。
【石川太郎】

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