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乳酸菌LJ88と胃の健康で臨床試験 120人対象に実施、スノーデンが論文発表

 乳酸菌のLJ88(Lactobacillus johnsonii No.1088)殺菌体について、一時的で軽微な胸やけを緩和する機能性のあることが、健常成人を対象にした臨床試験結果から示唆された。同乳酸菌の原材料販売を行うスノーデン㈱(東京都千代田区、明壁正英会長)が7日、発表した。試験結果をまとめた論文は先月20日付で、海外学術誌『Nutrients』のオンライン版に掲載された。

 同社の発表によると、試験は健常成人男女120人を対象に実施。無作為プラセボ対照二重盲検並行群間比較の方法を取った。乳酸菌LJ88殺菌体を1日あたり10億個、またはプラセボをそれぞれ6週間摂取してもらい、胃食道逆流症状の臨床評価に使用されるFSSG質問票などを使って、同乳酸菌の摂取に伴う胃の機能に対する自覚的な変化を評価。また、血液生化学検査や血液細胞検査など行い、同乳酸菌の安全性を評価した。

 その結果、乳酸菌LJ88殺菌体摂取群は、FSSG質問票の「胸やけ」に関するスコアがプラセボ群との比較で有意な改善が見られた。ただ、同質問票の総合計スコアでは、摂取6週間後の変化について、両群間に統計的に有意な差は見られなかった。安全性について懸念が示唆される変化は両群ともに認められなかったという。

 LJ88は、健康な人の胃から発見された乳酸菌だという。同社はその殺菌体の機能性についてこれまでに、動物などを用いた基礎研究やパイロット臨床試験を通じて、胃食道逆流に関連する不調を緩和する働きのあることを確認。腸に対する有効性も示唆されていて、ビフィズス菌を増やす働きのあることを動物試験で確認しているという。

 『Nutrients』オンライン版に掲載された論文のタイトルは「Beneficial Effect of Heat-Killed Lactic Acid Bacterium Lactobacillus johnsonii No. 1088 on Temporal Gastroesophageal Reflux-Related Symptoms in Healthy Volunteers: A Randomized, Placebo-Controlled, Double-Blind, Parallel-Group Study」。同誌のウェブサイトで全文を閲覧できる。

【石川 太郎】

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